介護予防運動の秘訣
運動で脳が若返る!認知症やうつ病の予防にも効果的♪
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「寝たきりになったとたん、急に認知症がひどくなった」なんてことを聞いたことはありませんか?
運動と脳の働きには、実は密接な関係があります。継続的に運動することで、「認知症」や「うつ病」の予防にもつながることがわかってきたんです。
そこで今回は、なぜ運動が認知症やうつ病の予防に大切なのかについてご紹介します。
認知症と運動
MCIって何?
認知症の前段階で比較的軽い認知症状がみられる状態のことをMCI(Mild Cognitive Impairment =軽度認知機能障害)と言います。
なんと、65歳以上のおよそ400万人がMCIに該当するというデータもあります。
認知症は早期予防が大事!
国立長寿医療研究センターの主催する「認知予防教室」では、「歩きながら引き算」をしたり、「しりとりしながらの踏み台昇降」を行っており、1年間続けた男性の認知機能の低下が抑えられたという実績も出ています。
近年では、運動と認知課題(計算やしりとりなど)を組み合わせて行うことで、認知予防を目指す『コグニサイズ』という取り組みを実施している介護施設も増えてきています。
コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。
うつ病と運動
うつ病に有酸素運動は効果がある
運動を続けている内にやる気が沸いてくると、脳はドーパミンというやる気を生み出す脳内物質を分泌します。ドーパミンが不足するとうつ病を患いやすくなるので、運動する事には高いうつ病予防効果があると言えます。
米国デューク大学医学部のブルメンサル教授の報告によると、有酸素運動が、抗うつ薬と同程度の効果をもたらすことがわかりました。
1日20分以上、週3回の運動が最適
運動を続けている人は運動をあまりしない人に比べると、ストレスが少ないと言われています。
うつ病の要因であるストレスは、1日20分以上、週3回の有酸素運動をすることで、最も効果的に減らすことができます。
まとめ
運動することで健康を保つのと同時に、それを楽しむことによって脳を活性化することができるので、認知症やうつ病の予防にもつながるわけです。
ちなみに、「必要だとは分かってるけど、なかなか運動を続けることができない」という方は下記の記事も合わせてご確認ください。
ぜひ継続的に運動することで、脳も体も元気に保てるようになりましょうね!